MECEの怪しさ

 MECEが話題になったので、インターネットでMECEをキーワードにしていろいろ検索してみました。Googleの10ページまで見てみましたが、その中で一番多いのかったのはそれ自体の説明ではなく、ロジックツリーを作るときの観点として書かれているものでした。MECEそれ自体の手法についてさらに詳細に突っ込んでいるものはなかったですね。想像通りだったというところでしょうか。
 それ以外では、MECEそのものを述べてはいるが結局はロジカルシンキング系の書物の引用的記述か、もしくは、ブログ系の記事に多いのですが、ブログの話題のなかでモレとかダブリに関係するようなところでMECEの概念を引っ掛けられているものに大別できると思います。
 でも一つ、面白いブログがありましたのでご紹介します。「MECE的マニュアルの限界」というブログの記事です。マニュアルという観点からMECEの考え方の活用方法と限界が書かれていて面白かったです。「ダブリなし」にたいして、あえて「ダブリあり」が必要な面があるといっているところに惹かれました。

 ところで、前回のkoppeさんの投げかけを無視して、なぜこのようなインターネット上のMECEの話題を書いたのでしょう? それは、インターネット上のMECE話題を分類し、モレがないかダブリがないかという観点から分類するというMECEの例を作りたかったからです。
 確かに、上述は次の三つに分類されています。

  ・ロジックツリーの作成時の手法として
  ・MECEそのものの説明だけど受け売り
  ・MECEを身近な話題に引っ掛けて話題づくり

 しかしながら、これでMECEの考え方に則した「モレなし、ダブリなし」はなりたっているのでしょうか?
 ダブリのほうはまだチェックできそうですが、モレに関してはなにか怪しいですね。このあたりをもう少し検討できたらと思います。

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