関係の属性の使い方

 紐解き方に何か違和感がありますねえ。MECE的分解を行う時に、インターネット検索で一番多いというような多数決的な決方は少し変ではないですか。それも一つの方法だとは思いますが、それしかないのであれば多数決的な決定ができないときどうするのでしょうか?また、少数から生まれる新たな発想を生み出すような分解方法がそこから生まれてくるのでしょうか?
 一度MECEの観点から、もっと一般的な例に類似性のフレームワークを当てはめて検討してみましょう。企業=人・物・金・情報などいかがでしょうか。
 人・物・金・情報は企業の要素をどのような視点で分解しているのでしょうか? ・・・・・・?。いざ、それを問いかけてみるとそれがなんだかよく分かりませんね。このようなとき、この世に存在する万物に共通して関係するものをあてはめて見ます。・・・・・? それは時間です。時間と言うものは人間の認識において常に付いて回ります。静止しているものも動作しているものも、時間の経過があるから、静止とわかるのであり動作していると分かるのです。写真では正確に静止しているのか動作していのか分かりませんよね。分かるという声もあるかと思いますが、それはその写真の内容と自分の経験を照らし合わせて静止しているはず、動作しているはずと思考回路が働いているからそう思えるのであって、そのような背景知識なしに写真の内容を見ると静止しているのか動いているのか分かりませね。
 話を元に戻して、人・物・金・情報を時間という関係からどのような類似点があるか紐解いてみましょう。関係とくれば動詞ですね。その視点から見えてくるものは「流れ」です。人が流れる。物が流れる。金が流れる。情報が流れる。「人が流れる」は少し苦しいですが、それでもその意味で「人が流転する」という表現は使われますよね。
 次に流れという動詞で関係づけられる属性としての副詞を考えて見ましょう。・・・・・・。速く→速さがありますね。この観点から人・物・金・情報を見ると、
 人 : より遅く流れる
 物 : 遅く流れる
 金 : 速く流れる
 情報 : より速く流れる
となります。
 結局、企業=人・物・金・情報というMECE的分解は企業というものに対して、流入したり流出たりする物事を速さの違いの観点で分解しているのが分かります。また、この流入したり流出たりするものと言う観点が分かれば、この4つ以上無いことが分かりますね。
 このような企業=人・物・金・情報のようなMECE的分解のフレームワークがすでに存在しないものは、この逆の思考過程をたどればよいのです。

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