対談:なぜ新たなブログを立ち上げたのか?

koppe:
今まで私達は、「知的生産性探求塾」のブログで知的生産性を向上させる方法について議論してきたわけですが、今回、新たにITシステム構築における「要求定義・要件定義」にフォーカスを当てたブログを立ち上げました。なぜ「要求定義・要件定義」にフォーカスすることにしたのか教えてください。
mokuren:
そもそも、我々の本職はITであって、その意味では知的生産性というのがどちらかというと寄り道だったのかもしれません。
koppe:
でも、そのITを実現するためには、知的生産性をあげる必要があるから、探求してきたんですよね?
mokuren:
そうですね。
ソフトウェアの生産性は、人によって10倍ぐらい平気で違うという実感があるんですね。
確かに、コーディングという局面だけ見ると、その生産性の差は2倍程度ぐらいかなとおもうのですが、最終的に望みどおり動くものができるまでと範囲を拡大した瞬間、10倍ぐらいの生産性の差を感じてしまうのです。
koppe:
コーディングの生産性の差は2倍、システム構築全体の生産性の差は10倍。その差はどこで生まれるのでしょうか?
mokuren:
それはずばり、どのようなものを作るかがきちんと決まっているかどうかだと思います。これが定まっていないと、工程が進むほど仕様調整や手戻り、追加修正など計画していない作業が激増して、生産性が急激に低下するのを我々は肌身で知っています。
koppe:
システム構築においては何を作るかをきちんと決めるフェーズが要求定義・要件定義ですから、システム構築における生産性を決定づけるのは、要求定義・要件定義だということですね。それで知的生産性向上のターゲットをもっとも生産性向上効果が高い要求定義・要件定義のフェーズに絞ったというわけですね。
mokuren:
そういうことです。

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