2種類の「参照」の正体は?

 コンピュータの世界での「登録・更新・参照・削除」の4対言葉ですが、「参照」は厳密にいうと2つの意味に分かれています。
 たとえば、Widnowsのエクスプローラで「マイドキュメント」を開くと、「マイドキュメント」の中にあるフォルダやファイルの一覧が表示されますね。これが1つめの参照です。仮にこれを「一覧参照」と呼ぶことにしましょう。一覧の中にあるファイル1つをダブルリックすると、そのファイルの中身が表示されますね。これが2つめの参照です。通常ファイルを操作するときは、まず「一覧参照」をして、同じ名前のファイルがあるのか無いのかを判断しています。
 このように、「参照」を「一覧参照」と「参照」の2つに分けると、「登録・更新・参照・削除」は、フォルダ内にファイルがあるかないかを判断する「一覧参照」と、その中に存在しないことが判明したファイルを新たに作成する「登録」、その中に存在することが判明した特定のファイルの「参照・更新・削除」の3つのグループに分かれることになります。
 mokurenさんが「参照」と「登録・更新・削除」は別のMECE的分類軸ではないかと書かれていますが、特別視した「参照」から「一覧参照」を分離すると、このような分類の仕方も出てきました。周知の分類と思っていた「登録・更新・参照・削除」が、見方によっていろいろ違った分類になるのが面白いですね。

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