対談:田んぼMECEの具体例

koppe :
「2006年06月15日 2対言葉による二つの分解方法」で書いてある四象限のMECEの説明、具体例がないと良く分からないから、例を考えてみます、って言ったのはいいんだけど、田んぼMECE(四象限のMECEのことです)の具体例を考えるの難しいよ。
mokuren :
難しいね。がんばって!
koppe :
私は、普段田んぼMECEを使ってないからさっぱり浮かびません。
mokurenさんは田んぼMECEをヒアリングのときに使ってるんでしょ?
mokuren :
そうです。
koppe :
じゃあ、誰かに対するヒアリングでも、なんでもいいから思い出してよ。
mokuren :
そうきましたか。
では、何でもいいから問題点を三つあげてみて。たとえば、今社会問題となっている少子化問題についてでもいいから三つ挙げてみて。
koppe :
労働力が減る、税収が減る、消費がへる。
koppe :
少子化の対象となる人がすること。それが減る。と考えると
労働する。
税金を納める。
物を買う。
これが3つだとすれば、残りの一つは何?
mokuren :
この3つはそもそも何を分解したの?
koppe :
少子化で減ると困るもの。
mokuren :
そういうことですね。ここまできたら簡単だと思うよ。
労働する が流入。
税金を納める。物を買う。 が流出。
koppe :
どこからどこへの流れなの?社会から個人?
mokuren :
労働者の集団。
koppe :
??
mokuren :
労働する は流入というより、源泉かもしれない。
koppe :
個人と社会の間のお金の流れと考えると、
税金、消費は個人から社会へのお金の流入、
労働は社会から個人へのお金の流出。
mokuren :
そうですね。
koppe :
社会へのお金の流入が二つ、個人へのお金の流出が一つ、流出が1つたりないよ?
mokuren :
そうでしょう?この足りないことに気づくことが第一のポイントです。
そして、それが何であるかを考え付くことが第二のポイントです。
では、ヒントを言いましょう。
個人へのお金の流出は労働だけですか?
koppe :
福祉は流出?
mokuren :
そうです。
koppe :
お、4つになった。「少子化で減ると困るもの」から「福祉」というキーワードはでてこないね!
mokuren :
そうでしょ?
mokuren :
労働で源泉を作って経済というお金の循環を作っていた社会から、福祉という源泉で経済というお金の循環ができる社会に変わってくる。
労働での源泉でもっとも減りつつあるのが工事、建設。
福祉という源泉でもっとも増えつつあるのが、ケアxxとか、xx手当。
mokuren :
これで、田んぼMECEの考え方を少しは理解してもらえました?
koppe :
なんとなく分かったような気になってきた。前回の2006年06月15日の「2対言葉による二つの分解方法」での説明よりは数段理解できてきたと思います。

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