「4象限MECE」と「関係と分解」

 存在しないものを認識するための一手法としての4対言葉によるMECE的分解。そしてそのMECEでの4対言葉自体の定義の怪しさから4象限(田んぼ)MECEまで、ようやく話が一つにまとまりましたね。

 ・考えるべきものがあり分解する。
 ・分解しようとするが2~3個ぐらいにしか分解できない。
  (それ以上できない、または表現を変えてすでにあげた分解要素と同じ内容のことを列挙するだけの状態になってしまう)
 ・分解軸を考える。
 ・????

 4象限MECEは上記の????の思考状態を脱出する方法でもあります。このとき2対言葉を利用するのです。

 ところで、この4象限MECEを考えるとき、面白いことに気づきませんか? それは、分解軸と分解要素がそこに存在することです。
 関係と分解についてこれまでいろいろ議論してきました。その一つの結論としてズームインやズームアウトというメトノミー(比喩)を持ち出したりもしました。しかし、今ひとつ定義された感じになっていなかったと思います。

 この関係と分解を4象限MECEに当てはめて考えてみると非常にすっきりします。「関係」が「分類軸」で、「分解」が「分解要素」と対比づけることができるのです。
 そうすると、関係と分解が表裏一体の概念であることが見えてきますね。分解されたものどうしの間には何らかの関係が存在する。言い換えれば、関係が存在するということは個別の要素が存在しえる。ということなのではないのでしょうか。

PS:koppeさん。4象限MECEで分解軸を見つけ出すとき、万能ではないのですが一つコツがあります。それが何か考えてみませんか?

コメント

このブログの人気の投稿

ヌケとモレの違いは?

類推の4つの判断パターン

パターンを洗い出すには