類推の4つの判断パターン

 Koppeさん、コーヒーブレークありがとうございます。続きを進めますね。

このように考えてみると、類推のレベルと言葉の関係が見えてきますね。  
  名詞 → 独立した物事の属性
  動詞 → 独立した物事間の関係

ここまで来ると、形容詞、副詞の位置づけも考えたくなってきます。おやおや、MECEじゃないですか。代表的な4大品詞での分解になってきました。

 形容詞は名詞を修飾しています。言い換えると、名詞の示す領域を狭めよりその意味を鮮明化します。また、独立した物事の性質を示しています。性質はとりもなおさずその物事の属性を示しています。
  形容詞 → 独立した物事の属性

とすると、「名詞 → 独立した物事の属性」と重複してしまいますね。おやおや、MECEでいうところのダブリが出てきましたね。そこで、名詞の位置づけを再検討してみましょう。

今までの考え方を文の構造に当てはめると、名詞が複数あった場合、それらの名詞を関係付けるのが動詞であると考えられます。そうすると、名詞は文の構成要素であると考えられます。動詞はそれらの構成要素を関係づけていることになります。この考え方で、もう一度整理しなおすと、
  名詞  → 独立した物事の要素
  形容詞 → 独立した物事の属性
  動詞  → 独立した物事間の関係

となります。そして、副詞ですが、副詞は動詞を修飾するのですから、関係の属性となるのでしょうか?
  名詞  → 独立した物事の要素
  形容詞 → 独立した物事の属性
  動詞  → 独立した物事間の関係
  副詞  → 独立した物事間の関係の属性

となります。しかし、形容詞と副詞の位置関係が少し合いませんね。そこで、次のように解釈してみたらいかがでしょうか?
  名詞  → 「独立した物事自体やその要素」
  形容詞 → 「独立した物事自体やその要素」の属性
  動詞  → 「独立した物事間の関係」
  副詞  → 「独立した物事間の関係」の属性

これで、なんだかすっきりしてきましたね。この仮説を認めるとすると、類推のときに似ていると判断するフレームワークは
  ・それ自体やその要素が似ている
  ・それ自体やその要素の属性が似ている
  ・関係が似ている
  ・関係の属性が似ている

になると考えられます。しかし、「それ自体が似ている」というのは、似ている判断の結果そのものなので、それを除外すると
  ・要素が似ている
  ・それ自体やその要素の属性が似ている
  ・関係が似ている
  ・関係の属性が似ている

の4つのパターンがあると考えられるのではないでしょうか?


注)上記の名詞・形容詞・副詞は、名詞・名詞句・名詞節を名詞、形容詞・形容詞句・形容詞節を形容詞、副詞・副詞句・副詞節を副詞と定義して文中で使用しています。

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