「関係と分解と具体例」とMECEの関係

 「遠ざかってみる」「近づいてみる」「触ってみる」ですか。さすがkoppeさんこの発想は最高です。前回の記事で、ある物事を理解するための基本的なテンプレートとして「関係と分解と具体例」を提起させてもらいましたが、それをこのように言い換えるとは!
 ここまで、MECEのはなしから、一気に、この「関係と分解と具体例」の話を進めてしまったので、ここで、一度、MECEとの関係をおさらいしておきましょう。
 MECEは一般的に、ロジカルシンキングにおけるロジックツリー分解でのモレ・ダブリのチェックをするための思考法として紹介されています。我々は、もともと、わかるとは何か? それは分ける=分かるではないか? そうであるならば、その分けるときの代表的な思考法としてMECEがあるのではないか? という観点でそれを探求してきました。
 しかし、それを議論している最中に、物事を理解することは、MECE的分解だけではなく、「関係」というものと「具体例」と言うものがさらにそこに必要ではないのか? という新たな仮説に行き着いたわけです。
 その意味で、「関係と分解と具体例」というテンプレートの中の「分解」にMECEの思考が必要となると位置づけられます。
 また、まだ、触れていませんが一般的にMECEの思考において「So What? / Why So?」というチェック方法でその分け方が正しいかの検証を行うことも同時に提唱されています。「So What? / Why So?」については、後ほど検討することになると思いますが、恐らく「関係」に関わってくるところではないかと思っています。 そこに、具体例=触ってみるという新たな考えが付け加えられたことになります。
 これが、これから議論を進める「関係と分解と具体例」とMECEの関係になると思います。

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