MECE的分け方テンプレートの作り方

 MECEの考えで分解を考えるときよく例として表現されているのが、マーケティングの4Pなどの既に体系化された分類を用いる方法です。この場合、プロダクト、プライス、プレイス、プロモーションに分けることを意味します。すでに体系化されているので、その体系化の考えの下においてヌケ・モレはありません。また、経営をなどを例にMECEを考える場合は、人、物、金、情報などといった分け方が紹介されたりしています。これも同様で、既知の体系化を用いて、ヌケ・モレをチェックします。
 ところが、いままでの私たちが述べてきたMECE的分け方は、既知の体系が使えない例をあげてきました。
 前者においては、既知の体系化の知識としてのストックが必要で、その知識をテンプレートとして当てはめることでMECE的分類を実現します。これは、書物等を中心に知識をストックすることで増やすことが可能です。
 しかし、後者はどうでしょう?先ほどkoppeさんがおこなったような分けか方などは、既知の知識をテンプレートとして使うことができませんね。そのテンプレート自体をその場で見出す思考法が必要になりますね。
 わたしが、MECEの考え方に思いをめぐらすとき、常にこの疑問が頭をよぎるのです。この問題を解決しないと、どうもMECEは既存の知識の範囲においては有効でが、それ以外の場合そのわけ方に体系性が見出せないため即興的な感覚的でのヌケ・モレのチェックにとどまってしまい、本来MECEが目指すヌケ・モレチェックが有効に機能していない可能性が非常に高くなります。

 そこで、これからしばらくはこの問題について焦点を絞り、「MECE的分け方テンプレートの作り方」をお題と称して、その議論に突入したいと思います。

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