ある知的作業の手順

 「他の人のわかったつもり状態をどのように判断しているか」が次のお題になりました。
おそらく、その判断をする際には自分と他の人を比べているはずですから、まずは自分がどのような思考手順で知的作業をしているかを振り返ってみます。
 たとえば、次回客先打ち合わせ向けの資料を作成するとき、自分は以下のような手順で資料を作成しています。
(1)最初に、プロジェクトの全体スケジュールを考えたときに、次回打ち合わせで何を決めないといけないかを影響範囲や緊急性や依存関係等を考慮しながらリストアップします。
(2)次に、リストアップした項目のそれぞれについて作成する資料の目的を考えます。
資料はその目的ごとに以下のようなものに分類できます。
 a)顧客の理解を深めるための情報を提供するもの
 b)顧客から必要な情報を引き出すためのもの
 c)顧客に問題提起をして議論をしてもらうためのもの
 d)いくつかの案の中から、顧客に選択をしてもらうためのもの
 e)こちらの提案内容を顧客に承諾してもらうためのもの
(3)最後にそれぞれの目的にあわせて、資料の出来上がりイメージや表現方法を具体的に考えます。たとえばb)の場合は穴埋め式や添削式、d)の場合は複数の案を○○の観点で対比させる、などです。
(4)個々の資料を作成します。作ってみないとわからないものは、少し作ってみてから書けそうかどうかを判断し、書けそうでなければ他の人の協力を仰いだり、(1)から(3)を見直したりします。
 これらと同じような作業を他の誰かがするとき、その人の作業や言動の何を見て、どこを比較して、その結果どのような違いがあったとき、「まともなアウトプットがでそうにない」と判断しているのか。それは、次回もう少し考えてみようと思いますが、mokurenさんの場合の思考手順はどうなってますか?

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