わかったつもりの判別は他力本願?

ということは、自分の意識空間では、
  ・自分はわかる→「わかった」状態
  ・自分はわからない→「わからない」状態
の二つしかないと言うことですね。ところが、第三者の意識まで考えると、
  1.自分はわかるし第三者もその人がわかっていると思える→「わかった」状態
  2.自分はわからないし第三者もその人がわかっていると思えない→「わからない」状態
  3.自分はわかるが第三者はその人がわかっていると思えない→「わかったつもり」状態
の状態があって、3の状態がわかったつもりであり、だから、わかったつもりを自分自身で判断することはできないと言われているのですね。
 では、次の状態はどんな状態なのでしょうか?
  4.自分はわからないが第三者はその人がわかっていると思える→「????」 状態
これはよくわからないですね。もしこの状態を強引に認めて仮に名前をつけるとすれば「わからないつもり」とでもなるのでしょうか? いや、そうともいえないですね、この状態もあり得ますね。「知ったかぶり」ではないでしょうか。ただし、第三者がわかっているんだなと思えるぐらい上手に知ったかぶった場合に限りますが。
 したがって、
  1.自分はわかるし第三者もその人がわかっていると思える→「わかった」状態
  2.自分はわからないし第三者もその人がわかっていると思えない→「わからない」状態
  3.自分はわかるが第三者はその人がわかっていると思えない→「わかったつもり」状態
  4.自分はわからないが第三者はその人がわかったと思える→「知ったかぶり」状態
が完成形となります。
 でもこれだと、つねに第三者の目がないと、わかったつもりを自分で判別することはできないですね。「わかったつもり」ということにたいして一歩考察が進んだように思えますが、これでは自分だけで知的生産性を向上させるということができません。つねに第三者の力を借りなければならないことになってしまいます。

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