「わかる」話を始める前に

知的生産性追求の長い道のりに足を踏み入れたきっかけは、自分たちが提供しているシステムと利用者の真のニーズの間の隔たりの大きさを実感したことでした。
 私たちは、ナレッジシステムやポータルシステム等に代表される情報活用のためのシステムをお客様企業に提供する仕事をしているのですが、開発事業からソリューション事業に転換を図ろうとしていた自分たちの組織の実態を考えたときに「ポータルにいくら情報を出しても気づかない!」「ナレッジシステムで情報を共有しただけではナレッジは伝播しない!」という強烈な実感があったのです。
 なぜ同じ情報に接しても気づく人と気づかない人がいるのか? そこにはどんな違いがあるのか? なぜナレッジが伝播しないのか? そもそも私たちが組織のメンバに伝播したいナレッジとは何なのか? 疑問は次々に沸いてきました。それをちょっとづつ紐解いていったら、いつかは私たちの悩みの解決方法が分かるかもしれない、それは、同じような悩みを持つ人たちの役に立つかもしれないと、歩き出したというわけです。
 まずは、「わかる」ということがどこまで「わかった」のか、ぼちぼち話してみましょうか。

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