3つのゴールをたとえると

何のために、いつまでに、どんなものを、どのくらい作らないといけないか?自分の場合もmokurenさんの場合も、まず、(1)、(2)のステップで作業のゴールを設定しようとしていますね。
 知的作業のゴールは、「これと同じものを作ってください」というわけにはいかなくて、せいぜい「これと似たようなイメージで、○○なものを作ってください」というのが精一杯。つまり、ゴールの形が常に一定ではない。そのため、まず、ゴールを定義しないと何をすればいいのかが判断できないのでしょう。
 これはたとえていうなら「晩御飯をつくってね」と頼まれて料理を作るのに似ています。「晩御飯」といわれても、献立の選択肢はいろいろあるわけで、献立を決めないと料理は作れません。
 mokurenさんがあげた知的生産性0の3つのゴールのパターンを無理やり「晩御飯」の事例に当てはめるなら、以下のようになるでしょうか。
・思い込みのゴール
 「晩御飯といえば、カレーライス!カレーライスに違いない」または「私はカレーライスしか作れない。だからカレーライスに違いない」という理屈で献立を決めてカレーライスを作った挙句に、頼まれた人に「私はカレーライスは嫌いなのに。。」といわれてしまうケース
・幻のゴール
 献立を決められないので「とりあえず料理に着手すれば献立がきまるかも」とたまねぎを切ったはいいが、具体的な料理が思いつかずに延々とたまねぎを切っているケース。
・授かりのゴール
 「時間がたてば思いつくだろう」と思いつつ洗濯や掃除をしているうちに、晩御飯の時間を過ぎてしまうというケース。
 こんなことにならないように、「晩御飯をつくってね」といわれて相手の望む献立を決めるには、「お昼は何を食べたの?」「嫌いなもの、食べられないものはある?」「和風、中華、洋風のどれがいい?」「魚と肉ならどっちがいい?」「どのくらいの時間なら待てる?」、あるいは「今ある材料だとスパゲティかチャーハンかカレーライスなら作れるけどどうする?」等の質問をして、献立の候補の範囲を絞っていき、「じゃあ、酢豚でいい?」と確認してから料理を作れば、あとは料理の上手下手だけの問題になる。
 そういえば、「まともなアウトプットがでそうにないな」と感じるときは、上の例のような質問が返ってこなくて、「晩御飯ですね。わかりました。作ります。」という返事しか返ってこないか、「晩御飯ですね。朝ごはんじゃなくて、晩に食べるご飯ですよね。」
というような献立の絞込みや具体化に結びつかない質問や確認しか返ってこないときに感じます。
 知的生産性0のパターンから抜けだすための鍵は、この「絞込みや具体化」のための質問が一つのポイントではないでしょうか? 

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