「わかったつもり」と「ムダ」

わかったレベルの違いは、プライベートであればあまり実害はないのかもしれませんが、こと仕事になると求められるアウトプットを出力するのに十分なわかったレベルが要求されますよね。
 わかったレベルが不十分なのにわかったつもりになっている状態では、多大な時間を消費したあげくにアウトプットが出ないか、求められたものと異なるアウトプットが出ることになります。つまり燃料を使いながら空回りするまたは不良品を生産し続ける機械みたいな状態ですね。これが知的生産性という観点でみると重大な「ムダ」になるわけです。
 機械の空転によるムダを排除する方法として、かの有名なトヨタ生産方式で重視されている考え方が「にんべんのついた自働化」です。「にんべんのついた自働化」とは、空転する前に機械が自ら不具合を見つけて自動停止するという方法です。
 しかし、知的生産作業における空転状態の「わかったつもり」の状態を検出する方法は、ほとんど考えられていないのが現状ではないでしょうか?知的生産性の向上を考えるには、このことを真剣に議論する必要があると思います。

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